EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(84) EBV関連間質性肺炎 同種骨髄移植後、間質性肺炎像を呈し、リツキシマブ投与が奏功した報告。 症例は55歳、急性骨髄性白血病の男性。 HLA一致同胞から寛解期に移植を受けた。 前処置はフルダラ、ブスルファンとTBI(2Gy)。移植後経過は順調で day180にタクロリムスの投与を終了した。 Day510頃から微熱、胸部レ線にて両肺にスリガラス影を認める。 Day525に呼吸不全となる。 末梢血EBV-DNAは1万コピ-と著増。 EBV関連リンパ増殖症と考え、リツキシマブ投与したところ、臨床症状の改善を認めた。 呼吸不全時に施行した経気管支肺生検像にてその後、EBER-1陽性細胞を多数認めた。 コメント:EBV80同様にリンパ節腫脹を認めないが、病理的にEBER-1を確認し、リツキシマブ投与が奏功した貴重な臨床報告。 ミニ移植が普及すると予想される今後はEBVモニタリングが必要である。 EBV81も参考になる。 文献:Kunitomi A et al. Epstein-Barr virus-associated post-transplant lymphoproliferative disorders presented as interstitial pneumonia; successful recovery with rituximab. haematologica/the hematology journal 2007;92(online): 49-52. {E-journal。http://www.haematologica.org/journal/2007/92e049.pdf} |