EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(78)

急性心筋梗塞に骨髄由来前駆細胞の冠動脈内注入

 多施設共同研究である。急性心筋梗塞204例に骨髄由来前駆細胞を梗塞が起きた冠動脈内に注入した群とプラセボ注入群とで左室駆出率を比較した。結果:発病時と4ヵ月後の2回、左室駆出率を比較した。下図に示すように骨髄由来前駆細胞(BMC)注入群はプラセボ群より(文献のTable.2改変、P=0.02)有意に改善していた。



コメント:BMCによる左室駆出率の改善効果は臨床応用できる可能性がある。

文献:Schachinger V et al. Intracoronaray bone marrow-derived progenitor cells in acute myocardial infarction. N Engl J Med 2006; 355: 1210-21.