今週のEBM,ナウ(73)
再生不良性貧血へ造血細胞移植
再生不良性貧血の治療第一選択は免疫療法である。この報告は第2選択肢としての移植治療の知見。87例の年齢中央値は18.6歳(1.3から53.5歳)。診断から移植までは中央値で14.6ヵ月(3-328ヵ月)。移植成績:生着不全が5%、7年間の追跡にて、HLA一致例では61%が生存。HLA不一致例は40%が生存。最も良い治療成績が得られたのは20歳以下で移植前処置方法はlow dose TBI+CY+ATG(ミニ移植)であった。
コメント:世界で最も多くの症例を誇る施設からの報告。再生不良性貧血にもミニ移植を推奨している。
文献:Deeg HJ. et al: Optimization of conditioning for marrow transplantation
from unrelated donors for patients with aplastic anemia after failure of
immunosuppressive therapy. Blood. 2006;108: 1485-1491. |