今週のEBM,ナウ(70)
移植後9年目の妊孕能
移植後男性の精液検査の報告。年齢の中央値は34歳、移植後年数の中央値は9年。寛解を2年以上持続している39例を対象とした。32例は放射線照射(TBI)を受けている。以下の①移植時年齢、 ②移植から検査までの期間 ③慢性GVHDが無いこと。以上は表のように統計的有意差を認めた。
結論:移植時年齢が若年で、移植後12年以上経過し、慢性GVHDがなければ、妊孕能が保たれやすい。
コメント:移植後の生活の質(QOL)に関する貴重な調査である。
文献:Rovo A et al: Spermatogenesis in long-term survivors after allogeneic
hematopoietic stem cell transplantation is associated with age, time interval
since transplantation, and apparently absence of chronic GvHD. Blood 2006;
108:1100-1105. |