今週のEBM,ナウ(69)
高齢者に自家移植
NHL(Non-Hodgkin’s lymphoma)の60歳以上の高齢者93例に対して自家移植を施行。移植関連死亡率(TRM)、無病生存率(EFS)そして全生存率(OS)の3項目を評価した。同時期に自家移植施行された60歳未満の178名と比較した。移植適応は再発例とハイリスクでは初回寛解例も含む。高齢者群で70歳以上の比率は26%。1995年から2003年の成績。
結果:表参照
結論:TRMとEFSでは年齢間の治療成績の差を認めない。
高齢でも自家移植は安全に施行出来る。
コメント:NHLは高齢者が約半数とされる。
しかし、死亡原因を解析すると再発が高齢者群で75%、
若年者でも86%であった。
これが今後の大きな課題である。
文献:Buadi FK et al: Autologous hematopoietic stem cell transplantation for
older patients with relapsed non-Hodgkin’s lymphoma. Bone Marrow Tranaplant
2006; 37:1017-1022. |