今週のEBM,ナウ(54)
ミニ移植の安全性と有効性
進行期ホジキンリンパ腫に対するミニ移植の安全性と有効性の報告。移植材料としてさい帯血(umbilical cord blood;UCB)9例 vs 兄弟(matched sibling donors; MSDs)12例の比較をおこなった。好中球数の回復中央値はUBC群10日目、MSDs群では7日。Day60までの生着は両群とも100%であった。生存率は図に示すように差を認めず。移植関連死亡率はUCB 11%, MSDs 17%と従来よりも低い。
結論:移植材料に関係なく、ミニ移植の安全性と有効性が示された。
コメント:進行期症例21例中5例が長期寛解生存しているのは驚き。
文献 MajhailNS et al. Comparable results of umbilical cord blood and HLA-matched
sibling donor hematopoietic stem cell transplantation after reduced-intensity
preparative regimen for advanced Hodgkin lymphoma. Blood 2006; 107: 3804-3807. |