今月のEBM,ナウ(42)
地区別の移植自給率
日本の骨髄バンク事業統計から、過去13年間の地区毎の移植例数を現在の希望者数で割り、それを自給率として比較しました。つまり、これが高ければ移植医療がその地域としては盛んで、他地域からの移植症例も実施している可能性があります。逆に低い時は移植実施可能な施設が少ないため、他地域へ流出している可能性があります。全体の相対比率は4.6(7003/1507)となります。東北・九州地区では相対比が2.5、3.6と低く、移植希望者が北海道、関東そして中部(愛知県)で移植を受けていることがわかります。
コメント:造血細胞移植は専門診療科であるため、将来構想として各地区に移植センタ−が整備される必要性がある。 |