EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今月のEBM,ナウ(36) 長期生存のための危険因子 日本造血細胞移植学会抄録集から 日本骨髄バンク(JMDP)を介して移植された長期生存者のデ−タを解析。対象は1249例、生存期間が2年以上、1993年から2304年までの5660例の移植例から解析。方法:多変量解析にて@生存率を低下させる因子、A生存期間が5年以上と2年から5年未満とに分け、QOL(Quality of life,カルノフスキ−スコア)を低下させる因子について検討。結果:生存率を低下させる因子は再発、非寛解・再発・第三寛解期の移植。QOLを低下させる因子は慢性GVHDと再発であった。 結論:移植を全身状態の良い寛解期に行うと治療成績が良い。また、慢性GVHDの状態はQOLに与える影響が大きいことが明らかにされた。 文献1.阿部大二郎他 JMDPを介したUBMTにおける長期生存者のQOL。2006年2月25日、ワ−クショップ(WS-18-7)第28回日本造血細胞移植学会抄録集。224ペ-ジ(東京国際フォ−ラム) |