EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(303) -Dose-reduced allograft for myelofibrosis- (103例の骨髄線維症) 目 的:原発性骨髄線維症(PMF)の平均診断年齢は67歳、そのため治癒が期待される治療方法は少ない。欧州からミニ移植成績の報告 対 象:103例の年齢中央値は55歳。男性62例、女性が41例。 非血縁者間移植が700例、血縁者からは33例。 The primary endpontは1年での非再発死亡率。 結 果:1年の非再発死亡は16%、急性GVHD27%、慢性GVHDは43%。 次に3年再発率が22% 。5年無病生存率は51%。 多変量解析では55歳以上とHLA mismatch donorが予後不良因子。 考察:HLA mismatch donorを除外して解析すると5年無病生存率は51%から59%へと増加。 解析例が14例とすくないが、摘脾後の移植はそうでない症例よりも再発が3倍多く、勧められない。 コメント:55歳以下であれば、5年全生存率が82%という成績には勇気づけられる。 文献:Kroger N et al. Allogeneic stem cell transplantation after reduced-intensity conditioning in patients with myelofibrosis: a prospective, multicenter study of the Chronic Leukemia Working Party of the European Group for Blood and Marrow Transplantation. Blood 2009; 114: 5264 – 5270. |