EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今月のEBM,ナウ(27) ASH REPORT 2005 移植後の2次がん頻度 4施設からの報告を比較しました。まず、日本から名古屋骨髄移植グル−プ(文献1)。次に、現在、アトランタで開催中のアメリカ血液学会(ASH)の抄録からMD Anderson Cancer Center(Abstract#1123),シアトルのFred Hutchinson Cancer Research Center (Abstract#1121)そしてカナダ(Abstract#1120)です。多変量解析結果の危険因子には年齢、移植片対宿主病(GVHD)の有無、性別、TBI(全身放射線照射)の有無などがあげられました。図に2次がん頻度を示します。 結論:以上の論文から、移植後から2次がん判明までに中央値で11ヵ月から81ヵ月である。したがって、移植後の年次追跡では原病再発だけでなく、新規発がんの存在にも注意が必要。 文献 1.Shimada K. et al. Solid tumors after hematopoietic stem cell transplantation in Japan:incidence, risk factors and prognosis. Bone Marrow Tranaplant 2005; 36:115-121. |