EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(259) -RIC-allo-SCT for patients with high risk MM- (アメリカ血液学会抄録から:自家移植後再発例へのミニ移植) 多発性骨髄腫への同種移植の有用性についてはまだ結論が出ておらず、EBMT(欧州骨髄移植グル-プのデ-タ)では否定的、イタリアとスペインでは肯定的です。 このフランスからの報告は自家移植後に再発した高リスク多発性骨髄腫へのミニ移植の予後良好因子解析が目的。 後方視的検討。 3年全生存率、無病進行生存率はそれぞれ41%、19%でした。 移植関連死亡率(TRM)は15%です。 多変量解析によると移植時に寛解であることが最も強い予後良好因子でした。 今後の前向き比較試験が待たれます。 コメント:ミニ移植後に寛解維持例がある事と骨髄破壊的前処置による移植よりも移植関連死亡率が低い事に期待がもてる。 文献: Mohty M. et. al. Reduced intensity conditioning allogeneic stem cell transplantation (RIC allo-SCT) for patients with high-risk multiple myeloma (MM): A survey from the Societe Francaise De Greffe De Moelle Et De Therapie Cellulaire.Abstract #2165 appears in Blood. volume112: 2008. |