EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(256) -Myeloablative CBT for acute leukemia aged 50 to 55- (50歳から55歳の急性白血病への骨髄破壊的さい帯血移植) 50~55歳の急性白血病に対する骨髄破壊的さい帯血移植(CBT)について東大医科研からの後方視的解析。 さい帯血移植を施行した100例を若年81例(年齢中央値36歳、range:16~49歳)と高齢19例(年齢中央値52歳、range:50~55歳)に分けて比較した。 検討項目は 1.全生存率(OS)、 2.無病生存率(DFS)、 3.II-IV度の急性GVHD頻度 、 4.広範タイプの慢性GVHD頻度、 5.TRM(移植関連死亡率)です。 以上の頻度は、下図に示すように2グループ間でほぼ同等で有意差を認めません。 結論:急性白血病に対する骨髄破壊的臍帯血移植は、50-55歳でも50歳未満と同等に有用。 コメント:50歳代でも安全・有効な造血細胞移植が必須。それを証明した報告。 文献 Konuma T et al. Myeloablative unrelated cord blood transplantation for acute leukemia patients between 50 and 55 years of age:single institutional retrospective comparison with patients younger than 50 years of age. Ann Hematol Published online:22 Nov 2008 |