EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(251) -JALSG GML200 Study- (アメリカ血液学会抄録から:高齢者急性骨髄性白血病の治療) JALSG(Japan adult leukemia study group)からの高齢者急性骨髄性白血病(GML)の化学療法成績報告。 対象は65歳以上未治療のAML235例。 2000年から2005年までの登録。 寛解導入は①Arm A:非個別化 ②Arm B:個別化(骨髄バンク検査結果に応じて追加の化学療法を規定)2群に振り分けた。 ③Arm CとしてはA,B以外の治療を受けた130例。 寛解後はubenimexの免疫療法を受ける、受けないの2群に振り分けて3コ-スの地固め療法を施行。 結果:完全寛解率はArm A:63.2%、Arm B:65.3%と有意差なし。 3年全生存率はArm A:25.5%、Arm B:21.5%そしてArm C:29.4%となぜか良好。 免疫療法は投与群で3年全生存率が良い傾向(43.1% vs 26.9%を示すが有意差なし。 結論:寛解導入療法の違いによる寛解率は2群間で有意差を認めないが、男女間では下図のようになぜか女性の寛解率がArm Bでは有意に高い。 コメント:男女間の治療成績の差は今後の検討課題。 文献:Wakita A et al. A randomized trial comparing individualized vs. non-individualized treatment for elderly acute myeloid leukemia: JALSG GML200 Study. Abstract #2961 appears in Blood. volume112: 2008. |