EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(249) -Bortezomib pre- and post transplant- (多発性骨髄腫への自家移植前後のbortezomib) 多発性骨髄腫に対する自家移植前後のbortezomib投与の第2相試験。 2003年から2005年までの間、自家移植例に対して、移植前に2サイクルそして移植後に6サイクルまでのbortezomib投与を行った。 End pointsは①CD34陽性細胞の動員効果、 ②PFS(progression free survival)期間など。 40例の年齢中央値は56歳(39歳から69歳)。 37例が自家移植を受け、 33例が自家移植後のbortezomibを投与され 28例が自家移植後の6コ-スbortezomib投与を終了した。 結果:36例は2日間の細胞採取にてCD34陽性細胞の動員効果は十分。 3年予想無病生存率(PFS)および全生存率(OS)は以下のとおり(文献から、Fig 5)。 有害事象は神経症状(53%)と帯状疱疹(38%)。 結論:移植前後にbortezomib投与を行った最初の報告。帯状疱疹の合併が多く予防が必要。 コメント:大規模試験が進行中と文献に記載あるので、その結果に期待。 文献1: Uy GL et al. Bortezomib administered pre-auto-SCT and as maintenance therapy post transplant for multiple myeloma: a single institution phase II study. Bone Marrow Transplant 2008 advanced on line publication. |