EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(237) -NST for follicular lymphoma- (再発リンパ腫へのミニ移植) MDACC(MD Anderson Cancer Center)からの報告です。 追跡期間の中央値が5年で、全生存率、無進行生存率がそれぞれ85%、83%と優れた結果でした。 対象は1999年から2005年までに移植を受けた19歳から70歳までの47例。 ドナ-はHLA一致の兄弟が45例で末梢血幹細胞を輸注、ドナ-が非血縁の2例は骨髄液を使用。 輸注したCD34陽性細胞数の中央値は4.5x106/Kgです。 移植時の病期としては完全寛解例が18例、38%。部分寛解が29例、62%です。 7例が死亡し、6例が感染症死亡で1例の死亡原因は特定できていません。 再発死亡例はありません。 結論:長期の追跡観察で再発がなく、85%の生存率はろほう性リンパ腫の治癒が期待できる治療法と考えられる。 コメント:10年以上の観察期間での評価が待たれます。 文献:Khouri IF et al. Eight-year experience with allogeneic stem cell transplantation for relapsed follicular lymphoma after nonmyeloablative conditioning with fludarabine, cyclophosphamide, and rituximab Blood 2008;111:5530-5536. |