EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(229) -Cancer survival in teenagers and young adults in England- (英国における若年がん患者の生存率) 「がん」と診断される年齢は過半数が70歳以上です。 15歳から24歳のがん患者の頻度はわずか0.5%です。 しかし、この年齢層の死亡率第1位はがんです。 英国で初めての若年がん生存者の統計を紹介します。 対象は13歳から24歳で1971年から2001年の間に診断された3万1772例です。 全例での5年生存率は63%(1979-84年)から74%(1996-2001年)へと改善しています。 特に血液疾患(5667例)の5年生存率については上の図に示しますように50%以上と著明に改善されています。 ALL;急性リンパ性白血病、AML;急性骨髄性白血病、CML;慢性骨髄性白血病そしてNHL;非ホジキンリンパ腫。 コメント:日本でも同様に、全国規模の統計報告が出されるとがん治療戦略が明確になるのではと考えます。 文献:. Birch JM et al. Survival from cancer in teenagers and young adults in England, 1979-2003. Brit J Cancer 2008; 99:830-835. |