今週のEBM,ナウ(225)
-Day 7 TNFR1 levels predict GVHD and survival-
(移植後7日目のTNFレセプタ-測定値から予後を予知する)
移植後の急性移植片対宿主病(GVHD)の頻度と移植関連死亡率(TRM)をTNFR1(tumor necrosis factor receptor
1)測定により、予知出来るという報告。 対象は骨髄破壊的移植方法(myeloablative conditioning)で移植した438例。 年齢の中央値は42歳、68%がブスルファン主体の前処置方法。 移植時病期としてはstandard
risk例が64%、advanced riskは31%そして非悪性疾患が5%です。 結果:移植前のTNFR1値と移植後7日目のTNFR1比率が2.5以下の328例とそれを超えた110例との2群間でGVHD頻度、TRMそして全生存率(OS)を比較すると下図のようにいずれも2群間で有意差を認めました。
コメント:この結果を利用したGVHDに対するpre-emptive therapyに期待が持てます。
文献:Sung W. Choi SW et al. Change in plasma tumor necrosis factor receptor
1 levels in the first week after myeloablative allogeneic transplantation
correlates with severity and incidence of GVHD and survival. Blood. 2008;112:
1539-1542 |