今週のEBM,ナウ(214)
-R-HDS vs CHOP-R in follicular lymphoma-
(R-自家移植と従来のCHOP-RのEFSを比較)
進行期(IPI スコア2以上)ろほう性悪性リンパ腫(FL)134例に対して自家移植と化学療法との2群間でEFS(Event Free Survival)をprimary
endpointとした多施設研究を行いました。 追跡期間の中央値は51ヵ月。 年齢の中央値は両群とも51歳。
EFSの定義は治療薬の毒性による中断と幹細胞の採取が出来なかったこと以外では再発、病状進行そしてすべての理由による死亡が含まれます。 図に示しますように、OS(全生存率)では2群間に差を認めません。 MR(分子遺伝学的寛解率),DFS,PFSそしてEFSでは有意差を認めます。 以上からMRがEFSを意味する長期予後への影響力がある様です。
以上からMRの結果はEFSに反映される長期予後への影響があります。
コメント:FLは緩徐進行性のため、治療成績評価には10年間の長期の観察が必要。
文献1:Ladetto M. et al. Prospective, multicenter randomized GITMO/IIL trial
comparing intensive(R-HDS) versus conventional (CHOP-R) chemoimmunotherapy
in high-risk follicular lymphoma at diagnosis: the superior disease control
of R-HDS does not translate into an overall survival advantage. Blood
2008; 111:4004-4013 |