今週のEBM,ナウ(201)
-Unrelated or autologous HSCT for adult ALL-
(血縁ドナ-が見つからない難治性急性リンパ性白血病)
成人急性リンパ性白血病(ALL)のハイリスクまたは再発例で血縁兄弟間にHLA一致のドナ-がいない時、治療選択肢としての自家移植と非血縁者間移植との決断には迷うところです。 今回、260例のALL初回寛解と第2寛解例で治療結果を比較致しました。 以下の図に初回寛解における治療成績を示します。 移植後再発は自家移植群(64例)に多く、治療関連死亡は同種移植(76例)が多いのですが、5年生存率に差を認めません。 第2寛解時に移植を施行した120例の5年生存率は自家移植(37例)14%、同種移植(83例)29%でした。
コメント:同種移植のTRMを減らす事が必要。ミニ移植はその選択肢のひとつ。
文献:Bishop MR et al. Long-term outcomes of adults with acute lymphoblastic
leukemia after autologous or unrelated donor bone marrow transplantation:
a comparative analysis by the National Marrow Donor Program and Center
for International Blood and Marrow Transplant Research. Bone Marrow Transplant
2008; 41:635-642. |