今週のEBM,ナウ(191)
RIT for HD following autograft failure
(再発ホジキン病へのミニ移植にはGVL効果がある)
自家移植後再発のホジキン病(HD)へのミニ移植(RIT)です。 1998年から2004年の間に自家移植後の再発HD38例に対し前処置にalemtuzumabを用いたRITを施行。 38例中21例がRIT後に再発、15例にドナ-リンパ球輸注(DLI)を施行。 DLIからの追跡期間中央値45ヵ月で、8例が病変への反応があり、5例が完全寛解となりました。 Historical
control群の34例はsalvage therapyをうけ、寛解生存は1例のみ。 診断時からの10年生存率はRIT群で48%, historical
control群は15%でした(下図)。
また、5年非再発死亡率は19%と通常の骨髄破壊的前処置による移植での約50%(文献掲示なし)という過去の報告よりも低く、より安全です。
コメント:観察期間も十分長く、ミニ移植によるGVL(graft versus lymphoma)効果が証明された画期的論文。
文献:Thomson KJ et al.Superiority of reduced-intensity allogeneic transplantation
over conventional treatment for relapse of Hodgkin’s lymphoma following
autograft stem cell transplantation. Bone Marrow Transplant 2008;41:
765-770 |