今週のEBM,ナウ(181)
Lymphocyte recovery and relapse in ALL
(リンパ球回復が教えるGVL効果)
移植後早期の良好なリンパ球回復はgraft-versus-leukemia effect(GVL効果)に寄与するところが大きいとの報告。
対象は小児の急性リンパ性白血病136人。
幹細胞のソ-スとして132名は骨髄、
2名はG-CSFにて動員された末梢血幹細胞、
2名は非血縁のさい帯血を使用。
Primary end pointsは再発または死亡。
ALC(リンパ球絶対数数)を移植後30日目で300個以上、
300個未満の2群で以下の図に示すように比較すると
良好なリンパ球回復群において3-year relapse(3年再発率)と3-year event free survival(EFS)、3年無病生存率において統計的有意差を認めました。 TRM(移植関連死亡率)はP=0.07。
コメント:このリンパ球はNK細胞と推測されているため今後の確認も必要。
文献:Ishaqi MK et al. Early lymphocyte recovery post-allogeneic hematopoietic
stem cell transplantation is associated with significant graft-versus-leukemia
effect without increase in graft-versus-host disease in pediatric acute
lymphoblastic leukemia. Bone Marrow Transplant 2008 ;41: 245-252. |