EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(178)

CHOP and Campath-1H as first line Tx of PTCL
(GITL trial)

 イタリアの14施設における多施設研究。 末梢T細胞リンパ腫(PTCL)に対する初回治療としてAlemtuzumab(Campath-1H)とCHOP療法の併用を8コ-ス施行。 3年間で連続24例のPTCL例の登録がありました。
 年齢は28歳から69歳、
 年齢の中央値は52歳。
 観察期間の中央値が16ヵ月、
 14例は生存中、
 9例が原疾患により死亡、
 1例が寛解中に肺炎で死亡。
 現在、13例が無病生存中。
多かったイベントとしては
 ①好中球減少
 ②サイトメガロウイルスの再活性化です。
 寛解率は75%でした。 通常のCHOPでの寛解率が約50%であることからすると、この併用療法の有効性は高いといえます。
 現在、この治療法のあとに自家移植を行う群と通常のCHOP療法後に移植を行う2群の比較研究が進行中です。

コメント:進行中の上記移植プロトコ-ルの結果報告が待たれます。

文献:Gallamini M et al.  Alemtuzumab (Campath-1H) and CHOP chemotherapy as first-line treatment of PTCL: results of a GITIL (Gruppo Itanliano terapie innovative nei Linfomi) prospective multicenter trial. Blood.2007; 110: 2316-2323.