今週のEBM,ナウ(171)
Tolerance and chimerism after renal and
hematopoietic-cell transplantation
(短報:骨髄と腎臓同時移植)
腎移植が必要な47歳男性に対して骨髄移植と腎移植を同時に施行。 ドナ-はHLA一致の兄。 前処置法は全身リンパ節照射と抗胸腺抗体グロブリン投与です。 その結果、造血幹細胞は生着し移植後2年以上経過した現在も血液細胞は混合キメリズム(下図)で、腎機能は正常です。 クレアチニン値は移植前の6mg/dL以上が、現在は2mg/dL以下です。 すべての免疫抑制剤は移植後6ヵ月で中止しています。社会復帰も早期になされております。
コメント:EBM170に続く画期的な話題。
文献: Scandling JD. et al. Tolerance and chimerism after renal and hematopoietic-cell
transplantation. N Engl J Med 2008; 358: 362-368.
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