今週のEBM,ナウ(169)
Secondary breast cancer after allogeneic
HCT.
(同種移植後の2次性乳がん)
造血細胞移植後の乳がんの欧米合同追跡調査です。 移植後5年以上生存した女性例を解析しました。 3337例中52例が乳がんとなりました。 発病年齢の中央値が47.5歳、移植後発病までの年数は中央値で12.5年です。
多変量解析による危険因子は
1.移植後20年以後
2.放射線照射(TBI)をうけている
3.移植時年齢が18歳未満でした。
以下にTBIの有無による乳がん発病予想の累積頻度を示します。
コメント:移植後長期リスクとして、女性には最初から乳がん頻度を告げる必要がある。
文献: Friedman DL et al. Increased risk of breast cancer among survivors
of allogeneic hematopoietic cell transplantation: a report from the FHCRC
and the EBMT-late effect working party. Blood. 2008; 111:939-944. |