今週のEBM,ナウ(159)
RIC HSCT in follicular lymphoma
(2007 アメリカ血液学会抄録引用)
EBM156と同じ演者です。 Alemtzuzumabを用いたRIC(ミニ移植)による64例の9施設からなるグル-プ研究。 対象はfollicular lymphomaです。 年齢の中央値は44歳。 移植前までの治療回数の中央値は3回。 追跡期間中央値は39ヵ月。 結果:5年PFS(無病生存率)は77%、NRM(非再発死亡率)12%、そしてRelapse rate(再発率)32%でした(図1)。 急性GVHD(Ⅱ度以上)17%、慢性GVHDは16%。
単変量解析で有意差が見られたのは以下の3項目。
①RIC前に化学療法への反応性がある例の5年生存率が80%、化学療法抵抗性・難治性でのそれは50%。
②兄弟間移植の5年生存率88%、非血縁者間のそれが61%。
③自家移植の前治療無しの5年生存率86%、自家移植後47%。
結論:GVHD頻度と非再発死亡率が低くRICは安全。
コメント:さらに追跡期間を延長した10年生存率が良好なら、follicular lymphoma化学療法後の第一選択はRICとなるでしょう。
文献:Thomson K al. Extended follow-up of reduced intensity transplantation
with an Alemtzuzumab-containing regimen for follicular lymphoma. Abstract
#1666 appears in Blood; volume110,issue 11,November 16 2007 |