今週のEBM,ナウ(150)
Long-term follow-up in CML allograft
patients
(慢性骨髄性白血病への移植成績-長期観察)
慢性期の慢性骨髄性白血病(CML)への移植成績を約12年間追跡調査した報告。 移植前処置をCY(120mg/kg)と500cGyの単回放射線照射にて行いました。 年齢の中央値は38歳(40歳以下は64%、40歳から50歳が27%そして50歳以上は9%)。 96例の10年無病生存率は49%、そして全生存率が70%です。 以下の3項目が単変量解析で有意差を認めました。 ①年齢50歳未満、②診断から移植までの期間が2年以内③慢性GVHDありの3項目でした。
コメント:イマチニブ無効例でも若年で診断から2年以内でかつ、移植後に慢性GVHD(移植片対宿主病)の合併があれば造血幹細胞移植が有効である。
文献:Zaretsky Y et al. Long-term follow-up of allogeneic bone marrow transplantation
for patients with chronic phase chronic myeloid leukemia prepared with
a regimen consisting of cyclophosphamide, cytarabine and single-dose total
body irradiation conditioning. Bone Marrow Transplant 2007;40:423–430. |