今週のEBM,ナウ(147)
Hematopoietic cell transplants for secondary MDS
(二次性MDSへの造血細胞移植)
257例の二次性MDS(骨髄異形成症候群)の移植成績です。 339例のde novo MDS/tAMLをコントロ-ル群として検討しました。 観察期間は26年。 年齢の中央値は47歳(3歳から72歳)です。 移植方法その他の詳細は略します。 全体の5年無病生存率は29%です。 多くの因子解析の結果、二次性MDSとde
novo MDS/tAMLとの2群間で生存率に差を認めません。 再発および無再発生存率は病期と染色体異常との相関が強く、非血縁ドナ-からの移植では①再発率が低く②無再発生存率が有意に高い事が明らかにされました。 さらに、移植成績は2000年以後ではそれ以前よりも改善されていることも示されました。 死亡原因は下図のように、再発、臓器不全そして感染症の順でした。
コメント: MDSへの移植は必要と考えられるが、移植関連死亡率が高いのが欠点。
文献:Chang C et al. Hematopoietic cell transplantation on patients with myelodysplastic
syndrome or acute myeloid leukemia arising from myelodysplastic syndrome:
similar outcomes in patients with de novo disease and disease following
prior therapy or antecedent hematologic disorders. Blood. 2007; 110:1379-1387 |