EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(145) PBSC vs BM following nonmyeloablative conditioning regimen (ミニ移植における末梢血と骨髄液との移植成績比較) HLA一致ドナ-からの骨髄(BM)移植42例とG-CSF動員による末梢血幹細胞(PBSC)移植12例の治療成績比較を行いました。 移植方法は非骨髄破壊的前処置(nonmyeloablative conditioning)です。 対象は65歳以下、performance status=0,1,2,進行期の造血器悪性腫瘍患者です。 移植方法の詳細は省略します。 結果:PBSC移植群はBM移植群と比較して、 1.好中球と血小板の生着が早期。 2.輸血頻度が減少。 3.生着不全の頻度が低い。 4.Tリンパ球の回復が早期。 5.キメリズムの達成頻度が高い。 6.GVHD(移植片対宿主病)頻度が高い。 コメント:意義ある報告。残念なのはnonrandomized retrospective studyであること。 文献:Dey BR et al. Comparison of outcomes after transplantation of peripheral blood stem cells versus bone marrow following an identical nonmyeloablative conditioning regimen. Bone Marrow Transplant 2007;40:19-27. |