今週のEBM,ナウ(144)
Multicenter trial with
rituximab-supplemented intensive chemotherapy in high-risk DLBCL
(多施設研究-びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)
イタリアからの報告。 未治療びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するrituximab併用、自家移植の成績です。 対象は18歳から60歳までのCD20陽性のDLBCLの112例です。 年齢の中央値は48歳で、age-adjusted
International Prognostic Score(aaIPI)が2-3の症例。 治療内容はrituximab併用化学療法後に自家造血細胞を採取し、その後に3回の大量化学療法と救済のための自家造血細胞を使用。 rituximab投与は3回行う。 つまり、計3回の大量化学療法前後に自家造血細胞とrituximabを使用するというもの。 結果:80.4%が寛解、15.1%は無効例そして4.5%が早期死亡でした。 Event
free survivalは46ヵ月の観察にて73%です。
コメント:73%と高率に寛解を維持し、今後の標準治療になる可能性があります。
文献1.Tarella C et al. Prolonged survival in poor-risk diffuse large B-cell
lymphoma following front-line treatment with rituximab-supplemented, early-intensified
chemotherapy with multiple autologous hematopoietic stem cell support:
a multicenter study by GITIL (Gruppo Italiano Terapie Innovative nei Linfomi).
Leukemia 2007; 21:1802-1811. |