EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(143) Long-term outcomes after SCT in children (小児の移植後合併症) 移植時平均年齢8.3歳、追跡期間は約8.9年です。 移植時年齢が16歳以下、移植後1年以上生存した112例が解析対象です。 早期死亡例を除外しました。 図1.のように生存率は75%±5でした。 移植後の追跡で明らかにされた合併症(Fig.2)では、白内障が44%でその危険因子は年齢(8.3歳以上)と単回の放射線照射でした。 今回、特記すべきは49.5%もの心理学的問題があったことでした。 今後は移植後の生活の質を高めるための後期合併症を予防する移植前処置方法の改善が望まれます。 コメント:移植後後半に苦労する合併症対策の必要性が痛感されます。 文献:Ferry C et al.Long-term outcomes after allogeneic stem cell transplantation for children with hematological malignancies. Bone Marrow Transplant 2007; 40:219-224. |