今週のEBM,ナウ(141)
Cost and clinical outcomes with HDCT and
RICT
(ミニ移植成績と医療経済)
2000年から2003年に施行されたミニ移植(reduced
intensity conditioning regimens; RICT、前処置はFlu+BU±ATG)90例とCY+TBI±ATGにての移植(high-dose conditioning regimens; HDCT)185例の2群間で医療経済の評価を行いました。 対象例は血液悪性腫瘍のみで、すべてはHLA一致ドナーからの移植です。 下図のようにミニ移植では入院期間が短縮され、医療費コストが低い事が示されました。臨床成績は詳述しませんが、2群間で有意差を認めません。 生存率に関する患者背景因子では、移植時期が進行期でなければ生存率が高いことが示されました、P=0.01(文献1 Table 5)。 文献2も参照下さい。
コメント:ミニ移植のさらなる普及を期待します。
文献1.Saito AM et al. Lower costs associated with hematopoietic cell transplantation
using reduced intensity vs high-dose regimens for hematological malignancy.
Bone Marrow Transplant 2007; 40:209-217.
2.斉藤明子 2005年度臨床薬理学会海外研修員報告書-その3(研修経過報告書)-臨床薬理 2007;38:289-292. |