今週のEBM,ナウ(131)
EBMT survey of HSCT in APL
(APLへの造血細胞移植)
欧州骨髄移植グル-プからの報告。625例の急性前骨髄球性白血病(APL)への自家移植と同種移植の成績です。1993年から2003年までの10年間に初回寛解(CR1)の293例と第2寛解(CR2)332例についての移植成績を解析しました。すでにATRAと化学療法の併用で治癒が70%を越えている2004年までの治療の現状では移植療法は第1選択の治療法とは評価されにくいと考えられます。図に示すように、移植治療成績がATRAと化学療法の生存率を超えられない現状では,再発の危険度の高い予後因子を有する症例に対して移植が考慮されると考えます。
コメント:診断時の予後因子が治療法の決定に役立つと思われます。
文献 Sanz MA et al. Hematopoietic stem cell transplantation for adults with
acute promyelocytic leukemia in the ATRA era:a survey of the European cooperative
group for blood and marrow transplantation. Bone Marrow Transplant
2007;39: 461-469. |