EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。 |
今週のEBM,ナウ(129) Therapeutic potential of arsenic trioxide for relapsed/refractory ATLL (ATLLへの亜砒酸の効果) arsenic trioxide(亜砒酸)は2004年に急性前骨髄球性白血病の治療薬として認可された薬剤です。これは、成人T細胞白血病/リンパ腫(ATLL)に対する亜砒酸投与の報告です。興味深いのはarsenic trioxide単独例よりもinterferon(IFN)と併用した2例に従来では認められなかった病勢を止める治療効果があり、1例は部分寛解を8ヵ月間維持したことです。ATLLの増悪期での病勢の強さは良く知られています。したがって、この8ヵ月の部分寛解期間は意義あるものです。表にarsenic trioxideとinterferon(IFN)を併用した2例を示します。 コメント:多施設研究が待たれます。 文献 Ishizuka K. et al. Therapeutic potential of arsenic trioxide with or without interferon-alpha for relapsed/refractory adult T-cell leukemia/ lymphoma Haematologica. 200;92:719-20 |