今週のEBM,ナウ(111)
Stem cell transplantation in RCD
(難治性celiac 病への自家移植)
Refractory celiac disease(RCD)に対して自家移植を施行。移植が問題なく施行できるか等の安全性、そして有効性が評価対象項目。7例のceliac
disease,平均年齢61.5歳(51歳から69歳)に対して自家移植を施行し全員生着。平均観察期間は15.5ヵ月。1例が移植後8ヵ月後に神経再発のため死亡した。非血液毒性と移植関連死亡例は認めず。
12指腸生検によると移植後にaberrant T cellが有意に減少していた。そして、臨床症状(便の回数減少、腹痛軽減)が改善し生化学的な指標も良くなった。結論を出すには観察期間が短く、今後の経過観察がなお必要である。
コメント:自己免疫疾患に対する自家移植の応用が拡がる可能性。従来のSLEやMSそしてクロ-ン病などへの臨床評価と併せて興味深い。
文献:Al-toma A et al.Autologous hematopoietic stem cell transplantation in
refractory celiac disease with abberant T cells. Blood. 2007;109:2243-2249. |