今週のEBM,ナウ(104)
RIC for elderly patients
(高齢者へのミニ移植)
ミニ移植と化学療法の評価を50歳以上の急性骨髄性白血病(AML)とハイリスクの骨髄異形成症候群259例にて行った。寛解に到達したのは99例で寛解率は38.2%であった。99例を図に示すように、4群に分けた。移植相談の紹介がなかった46例。移植外来へ紹介されるもドナ-のいなかった27例、ドナ-がいても移植せず12例。紹介後に実際にドナ-がいて移植を受けた14例。移植を受けた群(右端、赤い棒グラフ表示)の死亡率が36%と最も低かった。
コメント:移植以外の選択肢における死亡率が高い。移植を受けなくても「セカンドオピニオン外来」へ紹介されなければ死亡率が高くなる傾向がある。統計上の差はない。
文献 Estey E et al. Prospective feasibility analysis of reduced intensity
conditioning regimens (RIC) for hematopoietic stem cell transplantation
(HSCT) in elderly patients with acute myeloid leukemia (AML) and high–risk
myelodysplastic syndrome(MDS). Blood 2007;109:1395-1400. |