EBMナウ
EBM (Evidence based medicine::単なる、少数例の経験から得た知識ではない根拠に基づく医療行為。
今週のEBM,ナウ(101)

EBMT activity survey 2005
(欧州造血細胞移植統計2005年版)

 EBM98の続報(EBMT:欧州造血細胞移植グル-プ)。 2005年は初回移植例が22168例。 移植種類は同種移植が37%、自家移植63%(図1上段)。 適応疾患は図1,下段のようにリンパ腫、白血病、固形がんそして非血液疾患の順は2004年と同様。



2005年の傾向は
 1.同種移植が前年よりも20%増加した。
 2.同種移植の41%が非血縁者からの移植。
 3.白血病への移植が増え、それは国際バンクを利用できるような高所得の国(Austria, Belgium, Cyprus, Denmark, Finland, France, Germany, Greece, Ireland, Italy, Netherland, Norway, Portugal, Slovenia, Spain, Sweden, Switzerland and United Kingdom) で顕著であった。
その他の詳細は文献参照ください。

 コメント:国内統計では総移植例の63%が同種移植、自家移植は37%と逆転している。

文献:Gratwohl D et al. Results of the EBMT activity survey 2005 on haematopoietic stem cell transplantation: focus on increasing use of unrelated donors. Bone Marrow Transplant 2007; 39:71-87.